地域性の強いイタリア料理

以前旅行でイタリアの都市4ヶ所を巡った際に感じたのは、一口に「イタリア料理」と言っても、地方によって大きく内容が異なるということです。
日本でも最近はサイゼリアのようなイタリア料理のファミリーレストラン的なお店だけでなく、しっかりと地方を限定してのイタリア料理を提供している
お店が増えているように思いますが、現地に行くと本当に違いがはっきりとしていて、感動すら覚えました。
一つ目に訪れたローマでは、とにかくピザ!ピザ!ピザ!もちろん生地はローマ風です。そして都市部であるからか、ファーストフード店のような、
いかにも冷凍食品、といった印象のピザが多かったのには驚きました。肉や魚など、加工品でない料理を置いている店舗が少なかったように思います。
2ヶ所目に訪れたフィレンツェでは、一転して肉の煮込み料理や濃厚な野菜のスープなど、トスカーナ地方の農産・畜産業の盛んさを感じられる料理が多く、
味付けも素朴で素直に楽しめました。
しかし炭水化物と肉ばかり食べていると、魚介類が食べたくなってくるのですが、びっくりするほど置いていない…
そんなことを思いながら訪れたベネチア。海に面した地方とあって、今度はたっぷりと魚介を用いた料理が楽しめました。
観光客向けに、ピザやパスタなど、いわゆるイタリア料理もそつなく取り揃えた店舗が多いようにも思いましたが、
肉料理は少ないように感じました。
そして最後に訪れたミラノ。本当に、カツレツを置いている店が多い!
そしてこちらも都市部であるからか、冷凍食品風の料理も多くありました。
日本もイタリア同様、縦に長く、本来土地によって取れる食材は異なるのだと思いますが、
日本人の律儀さからくる流通経路の発達や全国チェーン展開の飲食店の多さからか、どの地方でもまんべんなく様々な料理を
食べ易い状況だと思います。
それも良いのですが、イタリアの、「ここにはこれしかない」という、ストレートな地域性の強い料理の提供され方もとても魅力的で、
それがイタリアの食文化を深めているのだとも思います。